老人性認知症とは
学習療法とは
 
  東北大学の川島隆太教授を中心とする産・学・官の共同研究チームによって研究・開発された
 、科学的に効果が証明されたものとしては唯一の認知症の非薬物療法です。音読と計算を中心
 とする教材を用いた学習を、学習者と支援者がコミュニケーションを取りながら行うことで、学習
 者の認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能などの前頭前野機能の維持・改善を図
 るものであると定義されています。   (写真は学習療法提唱者の東北大学・川島隆太教授)
 
  加齢とともに脳の働きが衰え、それが重度になった状態
が老人性認知症ですが、その症状の多くは大脳の前頭前
野の機能(下記)に関するものです。 学習療法とは、この前
頭前野を活性化することで認知症を維持・改善するもので
す。予防にも応用されています。
読み書き・計算が前頭前野を活性化
  前頭前野は次のような大切な働きをしています
   
@思考する A行動を抑制する Bコミュニケ
   ーションをする C意思決定する D情動(感

   情)を制御 する E記憶をコントロールする 
   F意識・注意を集中する G注意を分散する 
   Hやる気を出す
  東北大学・川島隆太教授による脳機能イメージング研究
で、簡単な計算問題を解いているときや声を出して文章を読
んでいるときに前頭前野を含む脳全体が活性化することが
わかりました。一方、複雑な計算をしたりクラシック音楽を聴
いているときなどにはあまり活性化していませんでした。
この研究の成果を活かして「読み書き」「計算」による脳の
レーニングが開発されました。(下図、赤い部分が多いほど
脳が活性化しています)
  下図は学習の前後のMMSEという認知機能検査の結果
です。高齢者施設で47名の認知症高齢者に週5回学習し
ていただき、6ヶ月後の結果を学習していない方と比較しま
した。この結果からも「読み書き」「計算」が、脳機能の改善
に効果があることが科学的に実証されました。。
効果は科学的データで実証されています
前頭前野が活性化する例
 2+3 や 5+8 のような簡単な計算をしているとき
 声に出して文章を読んでいるとき
 54 ÷ (0.51 - 0.19) のような複雑な計算をしているとき
前頭前野が活性化する例
 クラシック音楽を聴いているとき